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ハイプレッシャーローリングのマイナス面

ハイプレッシャーローリングが釣り人にもたらすメリットは昨日取り上げた通り。ただ世の常としてプラスがあれば必ずマイナス面があることも事実。例えば・・・

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1.マシンの製造コストが高いとか、
2.メンテナンスコストが高いとか、
3.マシンを正しく動作させるため、熟練が必要とか、
4.使い過ぎると壊れるなど、

ローリングマシンはゲイリーのお手製。自ら考案し、設計図を引き、部品を選定し、組み上げ、調整してきたもの。つまり、いわゆる「ワンオフ」ってヤツです。だから当然の事ながら「高い」です。それも飛びっきり。しかもハイプレッシャーであるが故、使い過ぎると壊れます。過去にも何度かあったことで、よくあるのは、注文を入れても一向に工場からレスポンスがない時。そんな時は大概マシンの調子が悪い。ワンオフであるが故、直すのにも時間もコストも手間もかかる訳です。

なので・・・そもそも製造出来る本数に限界があるってことです。言い換えれば量産向きのマシンじゃないのかも知れません。

でもね、これこそが9割の魚を釣るわずか1割の釣れる釣り人に本当に喜んでもらえるコアだと思っているので、こうして続けている訳です。それ故、ブランク単体として提供する時、イイお値段にせざるを得ない、というのもあります。


# by bluepeaks | 2018-03-02 10:28 | Jカスタム

ハイプレッシャーローリングの恩恵

ノースフォークコンポジットのブランク作りの特徴と言えばハイプレッシャー・ローリングがその一つ。業界平均が約60psiと言われているところノースフォークコンポジットではその4倍の250psiでマンドレル(芯金)にカーボンシートを巻きつけています(psiは"pound per square inch"の頭文字で「ポンド・パー・スクエア・インチ」と読み、意味は1インチ四方に何ポンドの圧力がかかっているのか、を表す主にアメリカで使われている単位)。

じゃあ釣り人的に高い圧力でカーボンシートをロールすると何がいいのか・・・というと、繊維の密度が増し、必要にして十分な樹脂だけが残され、余分な樹脂が取り除かれることによって、ブランクをより軽く、しなやかに、そして、強くすることが出来るという訳。その効果がとりわけ顕著に出やすいのがハイモジュラス・ファイバー、いわゆる高弾性素材を使った場合。

ゲイリーはまさにこのブランク製法を高めることに今までの人生を捧げてきた人。ならば、ロッドという形にパッケージングして届ける身としては、今一度、釣り人が釣竿に求める最もベーシックで、最もシンプルな要求、「軽くて、強い」、このテーマに改めて取り組もうと考え、進めているのが今回のプロジェクト。来週に迫ったキープキャストでは誠に残念ながら製品という完成形はまだお伝え出来る段階にありませんが、途中経過であるプロトタイプについては、皆様にご紹介出来るかと思っています。

能書きはさておき、とりあえず見て頂きたいのはこの数値。

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実際に竿を手にして、曲げてみないと、その溢れるパワー感とか、復元力の強さとか、わずかな振動をもキャッチする振動伝播性の高さなどを体感して頂かないとただの数値に過ぎないのですが、まずは数値だけでも。一切の装飾なしのプロトですが、これ、7フィート3インチ、ヘビーパワー(2オンスまで普通にオーバーヘッドでフルキャスト可能)なロッドです。それが107.4g。ハイモジュラスファイバーをハイプレッシャーローリングした成果です。


# by bluepeaks | 2018-03-01 19:02 | Jカスタム

グリップ長

ロングキャスト指向のアングラーはロンググリップを好み、ショートレンジのアキャラシーキャストを重視するアングラーはショートグリップを好む傾向があると思う。ただこれにも絶対的な正解はなく、最終的には個々人の好み、というところに落ち着く。じゃあフリッピングは?と聞かれると多くの人はそこそこ長いハンドルを期待するようだけど、実はそうでもないって例が今回の訳したB.A.S.S.の記事「フリッピングの誕生」からも見て取れる。そう、見て取れるのです、この写真から

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リアグリップの長さに注目。

決して長くないでしょ。多分、9インチくらい、つまり、23センチくらい。理由はグリップエンドを右にも左にも抜きやすいから。これならレインウェアを着ても干渉しにくい。でも、リアとは対照的にフォアグリップがやけに長い。これはフォアを握って、一気にバスを抜くため。だから、パッと見、あんまり見たことがないフォアとリアのバランスになっているんです。でも、全てのメーカーがこう言う作りをしているか、というとそうでもなかったりします。つまり、これもゲイリー・クラインの好みってことかと。兎角、正解とか、正統とかを求めがちですけど、答えってそれぞれの中にしかないんじゃないかな、と思わせる例でした。



# by bluepeaks | 2018-02-26 11:32 | 四方山

フリッピングの誕生(その3)

さてフリッピングの誕生秘話、その最終回です。

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<以下日本語訳>

その年の大半、クラインはバスマスターインビテーショナルAOYスダンディングス(ランキング)をリードしていた。しかし、最終的にはローランド・マーチンに続く2位に終わった。当時を振り返ってクラインはこう言う「もし、その当時もっと良いフックがあったらAOYタイトルは取れていただろう。なぜなら、当時のフックは強くプレッシャーをかけるとすぐに曲がってしまったんだ。だから、年中多くのビッグフィッシュをバラしていたよ」

クラインはフリッピング革命に大きく貢献した人物の一人として、伝説的なバスマスタープロであるハンク・パーカーの名前を挙げている。パーカーによる最大の出来事は1979年、レイク・テゾマで開催されたバスマスタークラシックで起こった。それはクラインのルーキーイヤーだった。


クラインはクラシックに武器であるフェンウィックのフリッピング・スティックを複数本持ち込んでいた。一方、パーカーは1本しかフリッピングスティックを持ってきていなかった。なぜなら、パーカーは、当時、そのテクニックを完全に自分のモノにしていた訳じゃなかったからだ。クラインとパーカーはフリッピングで試合に勝つに十分なバイトを得ていた。しかし、パーカーはどういう訳かロッドを折ってしまった。彼はどうしてももう1本確保する必要があった。当時、フェンウィックはパーカーとクラインの双方をサポートしていた。だから、メイヤーズ(その1に出てくるフェンウィックのマーケティング・レップ)はクラインにパーカーを助けるように促してきた。


「マジでやだった。でも、1本貸したんだ。そしたらパーカーはクラシックに勝ったんだよ。で、オレは4位さ」


その後、フリッピング・テクニックがバス・フィッシングにもたらしたインパクトについては、いくら強調しても強調し過ぎということはないであろう。そのロングロッドは、例えばデイニー・ブラウアーやトミー・ビッフル、グレッグ・ハックニーなど、輝かしいキャリアを築き上げているプロ達にとって、今や必要不可欠なものとなっている。今日、フリッピングという言葉はフリッピングとピッチングの双方を指すが、フリッピング・ロッドはあらゆるバス・アングラーの武器の中で、絶対に外すことが出来ない必要不可欠な武器になっている。


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1937年2月10日に生まれのフリッピングの父、トーマスは現在80歳を超えている。トーマスは、妻テリーの他界、結腸と肺がんとの闘病生活にも関わらず、かつてを上まるペースで、なお年間20から25のトーナメントに出続けている。長いトーナメントキャリアによって、トーマスの賞金総額は50万ドル(5千万円超)を超え、25台のボートを獲得している。そしてトーマスはフレッシュ・ウォーター・フィッシング協会、カルフォルニア・スポーツマン協会、プロフェッショナル・バス・フィッシング協会への殿堂入りが認められている。


トーマスはかつてほどフリッピング・テクニックを使っていない。なぜなら、長年ロングロッドを使い続けたことによって、また、ヘビーなバスを抜き上げ続けたことによって、肩の回旋腱板(かいせんきんけんばん)障害を患っているからだ。トーマスにとって、肩の手術は選択肢にない。「なーんも良くなってない、って訳でもない。これからもバンドエイドを貼って、釣り続けるんだよ」


<以上>

翻訳は以上になります。

フリッピングというシャローカバーを釣る「必殺技」がカルフォルニアデルタという決してバスカントリーではないマイナーな土地で生まれ、それが全米中に広まり、定着していくまでの話にフォーカスした記事でした。フリッピングというメソッドが生まれた背景の話あり、なぜフリッピング・スティックがフェンウィック製だったか、っていう舞台裏の話あり、イラっと来た暴露話もあり、現在のトーマスの話もあり、まさにB.A.S.S.のこの50年に大きな影響を与えた話ではないでしょうか。以降もこんな感じの記事が出てくると思うので、エエモン見つけたら訳していくつもりです。

注意:上記日本語訳はノリを重視したいわゆる「意訳」なので、細かなニュアンスについては原文で確認して下さい。


source from : https://www.bassmaster.com/50th-anniversary-bass/birth-flippin






# by bluepeaks | 2018-02-26 10:56 | B.A.S.S.

フリッピングの誕生(その2)

オールドスクールを中心に予期せぬ形で盛り上がっている様なので、休日返上で訳を進めることにしました。

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フリッピングの誕生秘話その第二回です。

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<以下日本語訳>

1975年、ブルショールズで開催されたバスマスターインビテーショナルに勝った時、トーマスはそのテクニック「フリッピング」を公開した。しかし、トーマスはそれら早期の成功にも関わらずバスマスター・ジプシーのツアーに参加することを選択しなかった。彼は彼のホームたタウンであるカルフォルニア周辺のローカルトーナメントで釣りをすることに満足していたのだった。


トーマスからフリッピングを学んだ、友人の一人デイブ・グリーブは違っていた。その学んだ武器を手に勇んでロードに出ることを選択したのだった。グリーブはそのロングロッドで1977年のトレド・ベンド戦、1978年のレイク・オキチョビー戦とバスマスター・インビテーショナルに勝った。グリーブの成功は瞬く間にローランド・マーチンを始めとする多くのバスマスタープロの注目の的となった。グリーブのフリッピングロッドはグリーブにバスマスタークラシックへの出場3回、45台のボート、2台のトラック、そして、1台のキャデラックをもたらしたのだった。


トーマスとグリーブはフリッピング革命を引き起こしたのだった。しかし、本当の革命を起こしたのは、バスマスターインビテーショナルの参戦するため、1979年にカルフォルニアから東に向けて旅に出た、ティーネイジからトーマスを師事していた「トゥール・ディッピング」の愛弟子、ゲイリー・クライン、20歳だった。


「ディ・トーマスはB.A.S.S.サーキットを戦い抜くために必要な自信を時間かけながら少しずつ私に与えてくれた。フリッピングは私の切り札だった」フリッピングは当時、注目こそ集めていたけれども、まだごくわずなプロ達のみが使っているテクニックだった。クラインはヘビースタッフの中にこそバスはいるもの、実質的には自分自身を諭すように、そう思っていた。そして、彼は7本のロッドとともにカルフォルニアを旅立った。それは全てフリッピング・スティックだった。


クラインはインビテーショナル戦に向け彼のフリッピングスティックで金塊を掘り当てるだけ十分なカバーを探しながらプラクティスデイを過ごしていた。スピナーベイトやバスベイトをキャストしなければならない時、彼はそのフリッピングスティックでそれらのルアーを投げていた。彼のメインとなるフリッピングベイトは、ナイロンロープ製のブラシガードが付いた5/8オンスのバナナジグと6インチ・ブラックリザードのテキサスリグだった。


つづく・・・

軽い気持ちで始めてみたものの、結構な強敵で、早くもちょっと息切れ気味ですけど、多分明日で完結出来そうな見込みです。

ではまた明日



注意:上記日本語訳はノリを重視したいわゆる「意訳」なので、細かなニュアンスについては原文で確認して下さい。


source from : https://www.bassmaster.com/50th-anniversary-bass/birth-flippin



# by bluepeaks | 2018-02-25 11:34 | B.A.S.S.