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フリッピングの誕生(その1)

今年50周年を迎えるB.A.S.S.は、この50周年を振り返って特集記事やら動画など、スペシャルコンテンツをリリースしていく予定だとか。その第一弾として"The birth of flippin’"つまり「フリッピングの誕生」というタイトルでフリッピングの父と言われるディ・トーマスと、その一番弟子であるゲイリー・クラインの物語がアップされています。
a0183304_10355111.png
12フィートの延べ竿からスタートしたフリッピング。まさに試行錯誤の歴史なんですが、その進化の過程にあるエピソードなど、大変興味深いので、ちょっと頑張って訳してみることにしました。と言ってもまぁまぁ長いので一気に訳すのはシンドイので、3回にわけてお届けしたいと思います(もしかしたら2回で終わるかもしれないし、4回になるかもしれませんが、その辺はご容赦下さい)。

では、まず原文を
a0183304_10401131.png


<以下日本語訳>


それは1973年のことだった。15歳のゲイリー・クラインは彼の釣りの師匠であるディ・トーマスとともに14フィートのアルミボートに乗ってカリフォルニア・デルタに浮いていた。トーマスはバウに座り、トゥール(ガマの一種)の際を片手でパドルを操作しながら流していた。そして、彼のもう一方の手には12フィートの25ポンドラインが結ばれた12フィートの硬いロッドがあった。その先にはジグが結ばれていた。クラインも同じリグを使っていた。


彼らは静かにゆっくりとボートを進めながらジグをトゥールのポケットに落としていった。どちらが良いサイズのラージマウスバスをフッキングする度に、彼らは込み入ったベジテーションの中からバスを引き抜き、ボート上にスイングしていた。その突発的で瞬発的な激しいフッキング動作は歓喜の輪の中にある小舟を転覆させる恐れさえあった。


彼らはその時、その後トーマスが「フリッピングの父」と呼ばれるようになること、また、その後クラインが、30回を超えようとしているバスマスタークラシックへの出場経験含め、歴史上最も成功したバスマスター・プロの一人になることに全く感づいていなかった。トーマスはその「トゥール・ディッピング」をカルフォルニアのローカルトーナメントで既に使い始めていた。そして、トーマスの成功を心よく思わなかったコンペティター達はトーナメントで8フィート以上のロッドが使用出来ないよう、ルール改正を求めた。


そんな苦難にもくじけずトーマスはカバーに届くだけ十分に長いロッドを見つけてきた。それは7フィート半のストライパー用のロッドだった。そして、彼は彼のウイニングパターンを続けた。そんな中、フェンウィックの有能なマーケティング・レップであったデイブ・メイヤーズは、何本かのロングロッドを彼にところに持ってきた。目的なトーマスに試してもらうことだった。トーマスが気に入ったのは、7フィート半の硬い茶色のグラスファイバー製ロッドだった。フェンウィックはそれを「フリッピング・スティック」と名付けた。


トーマスは、その「フリッピングスティック」を使って、ティップから何フィートか向こう側にジグをスイングする方法を直ぐに見つけた。ジグを手元にスイングバックする時には、リール上部のラインを引っ張り、ジグをターゲットにスイングしている時には、ラインを送り出すことによって。


こうしてフリッピングが生まれたのだった。


つづく・・・


というのがメソッド確立までの話です。


フリッピングとは、まさにカルフォルニア・デルタという環境そのものが生んだメソッドだった訳ですが、当時輝きまくっていた名竿、かの「フリッピング・スティック」も実はディ・トーマスがゼロから作り上げたものではなく、フェンウィックが提示した選択肢の中から選びだされたものだったということがわかります。ゼロから開発というと、なんだか膨大なお金と時間がかかっていそうで、とても耳心地が良いんですが、その釣りがメソッドとして確立されていない場合、こうした開発手順は致し方ないこと。というか、それだけ質の高い、バリエーションに富んだ選択肢を当時のフェンウィックが持ち合わせていたということなのだと思います。


注意:上記日本語訳はノリを重視したいわゆる「意訳」なので、細かなニュアンスについては原文で確認して下さい。


source from : https://www.bassmaster.com/50th-anniversary-bass/birth-flippin



# by bluepeaks | 2018-02-23 14:41 | B.A.S.S.

SOW:北の国から(番外編)

北海道のカスタムロッドビルダー様から見事なトラウトの写真を頂きました。
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そして、コメントも

「ノースフォークコンポジットのロッドじゃないと自分の釣りが成立しないぐらい溺愛させて頂いてます。これからも素晴らしいブランクスの販売と、出来ればFW2ピースのラインナップの充実お願いします!」

ありがとうございます。

2ピースのFWブランクについては少々変わった番手になりますが、新しいモデルをご紹介出来ると思います。少々お待ち下さい。


# by bluepeaks | 2018-02-22 11:31 | SOW

マッチング

昨日の続きです。

そんな理由で立ち上げたノースフォークコンポジット。

でも、組織として受け皿を作っていけるのであればまだラッキーなのかもしれない、と思うのです。最近、仕事の出し先を探す中、目にしてきたのは、お客もいるし、十分食っていくだけの稼ぎも得られるんだけど、後継者もいないし、高齢で年々仕事がシンドクなってきたので、迷惑かけちゃうことになるから新規の仕事は断っているんだよ、って話。コレって、大概は1家族が食っていくには十分な稼ぎがあるんだけど、会社という組織、つまり、複数の人間がそれで食っていけるほどの規模ではない場合がほとんど(しかも、釣り道具関係はこういう規模であることが多い)。

仕事があるのに事業を畳む。こうして時間の経過とともに日本の家内制手工業はどんどんと空洞化していくのかもしれない。

手先が器用で、几帳面で、真面目なんだけど、組織の中では今ひとつうまく立ち回れないようなちょっと不器用な若者と、ニーズはあるんだけど、後継者問題で仕事を閉めようと考えている高齢の職人さんをうまいことマッチング出来ないものか、と本気で思う今日この頃。

写真で表現するならこんな気持ち???

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# by bluepeaks | 2018-02-21 16:22 | 四方山

次の世代に残していくために

昨日のエントリーで「過去40年に渡り培ってきたフィッシングブランクの製造技術とその知恵、さらには、今日至る経験の全てを次の世代に残していくためにノースフォークコンポジットを立ち上げた」と、サラーっと書きましたが、実は、これこそが当時70歳を迎えようとしていた、世間的に見れば立派なグランパパがもう一度新たに会社を立ち上げよう!と思った動機なのです。

世の中には口の悪い人がいるもので「ゲイリーが亡くなったらノースフォークは終わりでしょ」なんて縁起でもないことをしたり顔で言う輩がいますけど、そんなことは最初から想定に入っているんです。一例に過ぎませんが、例えば、全てのデザインパターンは電子化され、管理されています。

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だから、仮にゲイリーが明日亡くなってしまったとしても、会社として、組織として事業が継続出来るよう、知的財産が継承されるよう、ちゃんと準備がなされています。

だってそりゃそうでしょ、よく考えてみて下さい、何と言っても一度余命宣告を受けた人なんですから(詳しくはゲイリーの7つのエピソードで)

なので、最初から「次の世代に残していく」ことが目的で作られた会社なのです。

というか「会社」ってそもそもそういうものですけどね。


# by bluepeaks | 2018-02-20 09:32 | 四方山

お陰様で8年目になりました

ノースフォークコンポジットの代理店を始めてからお陰様で8年目を迎えることが出来ました。

今日まで事業を継続させることが出来たのもユーザの皆様からの心強い支えがあってこそと考えております。

改めてここに感謝申し上げます。

ありがとうございます!

ゲイリー・ルーミスが過去40年に渡り培ってきたフィッシングブランクの製造技術とその知恵、さらには、今日至る経験の全てを次の世代に残していくため、ノースフォークコンポジットを立ち上げたのが2009年の12月。その翌年から輸入を開始し、この2月で無事に8年目を迎えることが出来ました。決して順風満帆な7年間ではありませんでしたが、魚種を問わず、世代を問わず、釣りを愛する多くの皆様から支えて頂けたことが今日に繋がっていると思います。

76歳を超えた今もなおフィッシングロッドのあるべき姿を追求するゲイリー

そんなゲイリーに、釣りを愛する日本の皆様の声を直接伝えることで、今までにない新たな価値を創り出していきたく、引き続き邁進していきます。

これからもノースフォークコンポジットを、ブルーピークスをよろしくお願い致します!

a0183304_15225351.jpg
写真は2010年の記念すべきファーストパッケージ(だったはず)




# by bluepeaks | 2018-02-19 15:24 | 四方山