グラスならではのゆったりとしたリカバリースピードを、カーボン並みのウェイトの中で実現する

このデザインゴールに向けて設計されたグラスコンポジットブランクが「ハイブリッドS2」

グラファイトロッドの父と呼ばれるゲイリーに「グラスコンポジットを作ってくれ」と非常識なお願いをしてから3年

根気よくリクエストし続ける中、幾つかの幸運が重なって、無事に製品としてリリース出来たのが2016年のこと

当初は

「グラスコンポジット？Huh???」と、

興味すら持っていなかった某社が突然相乗りして来たり、

「グラスでしょ、思ってるほど売れないよ」と、

諸先輩方にアドバイスを頂いたりと、

不安だらけのスタートでしたが、

蓋を開けてみれば、他にはない特徴的な性能が多くの皆様に認められ、順調に販売実績を重ねて４年

今やアメリカでも立派な主力商品の一つになりました。

（ちょっとばっかり自慢ですけどね！）

そんな「ハイブリッドS2」ですが、近日さらに一歩踏み込んだ次世代のグラスコンポジットブランク"LMX X-Ray NEO"の提供をスタートします。

既にこの段階で勘のいい方は、もしかして・・・と感じているかも知れませんが、

そう、その名前が示唆しているように今回は、

グラスファイバーS2ゼントロンと高弾性マテリアルHM X-Rayのコンポジット（正確に言えば部分的に中弾性マテリアルIMも使用）

弾性率が大きく異なる素材をミックスすると、

思うようなアクションが出せなかったり、出しにくかったり・・・

時間をかけた割に、結果としては、ただ重くなるだけだったり・・・

設計出来たとしても、生産コストがかかり過ぎたり・・・

挙げ句、最終製品の歩留まりが悪くなったり・・・

最悪の場合、グラスとカーボンが剥離したり・・・

とまぁ、いろいろあり得る訳ですが、

キャスティングからリトリーブ、フッキング、ランディングと言った釣りを構成するそれぞれの局面で求められるロッドの機能を整理して、

局面毎に必要とされるベンドの位置や深さ、さらにはパワー、リカバリースピードを定義して、

それらに対して、3種類の異なる素材の組み合わせで答えを見つけようとした訳です。

なんともまさにR&Dに命をかけるゲイリーらしいプロジェクト

以降、本ブログにてLMX X-Ray NEOの特徴について紹介させて頂きます。