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North Fork Compositesの魅力を紹介


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フェルール

今年新しくリリースされたLMX4ピースフライブランクからフェルールの作りが変更されました。

と言うことで、良い機会なので、今回はフェルールについて取り上げてみたいと思います。

まずフェルールそのものですが、フライフィッシャーなら馴染みがあっても、ルアーアングラーだとそこそこやり込んでる人でも「フェルール」という言葉さえ知らなかったりします。それくらい知られていないものだと思うので、まずは「フェルール」という言葉の説明と定義から始めたいと思います。

「フェルール」のスペルは"ferrule"で、英和辞典によると「はばき金」とか「金環」、「口輪」などとあります。これはかつてロッドがバンブー(六角の竹)で作られていた時代、各セクションの継に口割れ防止のために必ず金属製の(主に真鍮です)「口輪」が付いていたのですが、その「口輪」のことを指しているものと思われます。なので、厳密に言えば、西欧のロッドにおける「フェルール」は、日本で言う、本来の「継(つぎ)」のことを指しているのではなく、もともとは「口輪」のことを指していたもので、その名残で「口輪」を含めた継(つぎ)の周辺部を、今も「フェルール」と呼んでいる、と僕は理解しています。

はてさて、そんな「フェルール」ですが、異なる二つ以上の竿を繋ぐ方式として、大きくは3つに分類されます。一つは、ティップ側末端部を、バット側先端部の口に差し込む並継(なみつぎ)。竹竿から発展してきた日本の釣竿の場合、現代の鮎竿、ヘラ竿、渓流竿、磯竿含め、ほとんど全て並継です。

これと構造的に真逆なのが、ティップ側の末端部を、バット側の先端部に覆いかぶせるように繋ぐ逆並継(ぎゃくなみつぎ)。フライロッドやルアーロッドで多く見られる継で、その形態から英語では「覆い被せる」の意味でプットオーバー(put over)とか、スリーブオーバー(sleeve over)とか、さらにはティップオーバー(tip over)などと言われています。

そして、三番目がバット側の先端部に芯材を装着し、その芯材をティップ側の末端の部に差し込むことで繋ぐ印籠継(いんろうつぎ)。これまたフライロッドやルアーロッドに多く見られる継で、スピゴットフェルールとか、インターナルフェルールなどと呼ばれています。ブランクそのものはワンピースで作り、それをカットし、口に芯材を接着すれば何となく形にはなるので、各セクション毎に専用のマンドレルがなくとも、作ることが出来ます。た・だ・し、芯材は深く入れ過ぎてもダメだし、浅くてもダメだし、遊びもあり過ぎてもダメだし、無さ過ぎてもダメなので、スピゴットの製作には熟練のフェルール職人が必要となります。なので、別名、職人ありきのフェルールとも言われています。

ちょっと本論から外れますが、逆並継はプットオーバーとか、印籠継はスピゴットとか、いろいろ英語表現もあるのに並継の相当する英語はないの?と思ったあなた。そうなんです、記憶の限りでは、並継に該当する英語はなかったような気がします。もしくは、ただ単にフェルールと言った場合、並継を意味することが多かったように思います。これは推測ですが、竹の入手が困難であった欧米諸国では、口割れを防ぎつつ継ぐことにより多くの注意が払われたため(キャスティングがベースの釣りと言う事情もあると思います)、当初から真鍮製の口金としてのフェルールそのものが継の意味でも使われるようになり、結果として、繋ぐと言う機能も含めてフェルールと言う言葉だけが残ったのでは、とは僕の解釈

まぁそんな定義の話は置いといて、ここで、話を本題に戻すと、ゲイリーが今日まで採用してきた継は写真のプットオーバーです。

下はノースフォークコンポジットになってからのフライロッドのフェルール
フェルール_a0183304_16382500.jpg
ご覧の通りプットオーバーで、ティップ側のセクションの終端部には補強のための巻き上げが施してあります。

とても残念なことですが、見た目を気にする方々に、これがイマイチ人気がない

機能ではなくて、ただ単に見た目が・・・

振ったことも、使ったこともないのに

因みにこの巻き上げ式のプットオーバーは1990年代から変わっていません。

ゲイリーのフェルールと言ったら昔からプットオーバーなんです。

もう市場では売られていませんが、ゲイリーの名前を冠したかつての会社で製造されていたブランクがこれ

今も大事に保管してる個人所有のGLXブランクを引っ張りだしてきました

ご覧下さい
フェルール_a0183304_16390927.jpg
フェルール_a0183304_16391340.jpg
巻き上げのプットオーバーなんです。

プットオーバーの何が優れているかって、それは継いだ時のアクション

継いで曲げればわかります。

なので、全てにおいて機能を優先するゲイリーとしては迷いなくフェルールはプットオーバーなんです。

しかしながら、その構造が故、低い番手になると、ブランクそのものが細身になるので、巻き上げ式のプットオーバーの影響が相対的に大きく見えるのも事実

そして、日本のフライフィッシャーのみならず、多くのフライフィッシャーがすっきりとしたデザインを好むも事実

なので、そうした声に応えるために導入したのが今回のフラット処理が施されたプットオーバーフェルール
フェルール_a0183304_16384024.jpg
フェルール_a0183304_16385343.jpg
かなりすっきりしたと思います。


by bluepeaks | 2020-01-24 17:29 | ブランク