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ピーコックだけじゃありません!

何回かこのブログで取り上げたバーリトゥード。事あるごとに「ピーコックバス用」と紹介して来ましたが、その実釣ターゲットは、ピーコックバスを含む、あらゆるゲームフィッシュ全般です。中でも怪魚系!

これを実証するために、武石さんは、82cmの雷魚とか、85cmの鯉を相手に精力的にテスト中。詳細は、
BOMBER FACTORYさんのブログを参照して下さい。

超高圧巻きのトルクフルなブランクを売りとするノース・フォーク・コンポジットとしてはまさに望むところです。

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魚を釣る上で、ブランクに求められる本当の性能とは一体何なのか、Gary Loomisも過去、特定の魚にこだわらず、いろいろな魚を釣り、その様々な経験から竿というものを考え、ブランクをデザインしてきました。つまり、ノース・フォーク・コンポジットは、無類の釣りキチが40年間作り続けてきた結果、と言えるのです。因みに、Garyもピーコックバスが大好きです。

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by bluepeaks | 2011-05-03 14:27 | パートナー

パワー設定

ノース・フォーク・コンポジットのブランクのパワーは、1から9までと実に9段階で設定されています。ビジネスを考えると、商品数は出来るだけ少なくした方が効率は高くなるはずなのですが、そこは職人Gary Loomis。敢えてこれでもかッ!というほど、細かくわけています。

ただ、余りにも細かすぎて、1から9まで並べてみて、1本1本見比べていくと、その差が非常に微妙で、感じにくいところがあります。具体的には4と5です。ミディアム表記の4を触ってみた後、ミディアム・ヘビー表記の5を触ると、多くの方が最初は「ん?・・・」となります。そんな時は、曲げる支点をティップだけでなく、若干バッド寄りに移して頂くと、「あぁ、なるほど」となるのですが、その位、4と5の差は微妙なのです。尤も、投げればもっと容易に差を感じて頂けるのですが・・・

このようにノース・フォーク・コンポジットのブランクは、パワーが非常に細かく設定されています。従って、使い手として、よりわかりやすく、より明確に差を感じたいのであれば、2、4、6という様に、偶数なら偶数で、奇数なら奇数で見比べて頂くと良いかと思います。

そんな中、スピニング用にデザインされたブランクになりますが、ウルトラライト(1)の下、つまり、0パワーがあります。その名もフィネス。7フィート6インチの高弾性素材HMを使ったチューブラー構造のエクストラ・ファースト・テーパーのブランクです。長さも然り、マテリアルも然り、テーパーも然りなんですが、スモール用のライトキャロロッドとしてとても面白い素材と期待しています。近日入荷予定です。
by bluepeaks | 2011-05-02 18:58 | ブランク

7フィート11インチのULブランク

CB7111-1(IM)という面白いブランクがあります。このブランク、クランクベイトシリーズ(CB)の中の1本なのですが、7フィート11インチのウルトラ・ライト・パワーのブランクなのです。しかも、テーパーはエクストラ・ファースト。

クランキング・ロッドの定番と言えば、長さは7フィート、パワーはミディアムか、ミディアムヘビー、テーパーはモデレイト・ファースト。この延長線上で考えると???な訳ですが、このブランク、もともと川のスモールマウスバスをシャッドプラグで釣るためにデザインされたブランクなのです。Garyの家の近くには、コロンビア・リバー水系の大小様々な川が沢山あります。その川の中下流部には、ほとんどスモールマウスバスが生息しています。そんなスモールマウスバスを小さなシャッドプラグで釣るためにデザインされたブランクがCB7111-1(IM)なのです。

川と言っても対岸が霞む程大きな川です。そこにあるストラクチャーも様々。リップラップから切り立った岩盤、ウィード・フラット、マンメイド・ストラクチャーなど。そんなストラクチャーの中でも川のスモールマウスバス攻略上、絶対に外せないのがレイダウン。7フィート11インチという長さは、遠投性よりも、実は、そのレンクスを活かし、リトリーブコースを左右上下に調整する幅を稼ぐためのもの。まさにレイダウン攻略のためにデザインされた長さなのです。

でも、残念な事に日本にはこうしたストラクチャーが多くはありません。なので、出番も少ないのでは・・・と当初は考えていたのですが、いざ蓋を開けてみれば、安定してご注文頂いている人気ブランクの一つとなっています。しかも、使い方は想定外のもの。バスではありません。サクラマスです。遡上してきたサクラマスをミノーで狙う釣りにご利用頂いています。もともと流れの中のスモールを釣るためにデザインされたブランクなので、バッドのパワーは十分です。でも、それでいてティップはしなやかなウルトラ・ライト。スピニングとして仕立てるのも良し、ベイトにするのも良し。アングラーの想像力次第というか、まさにカスタムロッドならではの面白さです。
by bluepeaks | 2011-05-01 18:26 | ブランク

レギュラー寄りのファースト

1/16オンスから1/8オンスまでのウェイトに最適化された6フィート6インチ、ライトパワーのベイト・キャスティング用のブランクとしてMB662-1(IM)があります。昨今のベイト・フィネス・ブームなど、Gary Loomisとしては、知る由もないところなのですが、多くのお客様にベイト・フィネス用としてご利用頂いているブランクの一つです。

このMB662-1(IM)、スペック上はファースト、とされていますが、より厳密に言えばレギュラー寄りのファースト、と言うべきもの。中には、レギュラー寄りのファーストを、デザイン的に「古い」とされるお客様もいますが、実は、このテーパー、軽いルアーを、よりコントローラブルにするため、意識的にデザインされたものなのです。

一部で「新しい」と評されるエクストラ・ファーストの場合、負荷は1点に集中します。ウェイトが乗った状態で曲がるブランクの部位も短くなります。つまり、これ、キャスト時、リリースすべきポイント(時間)もごくごく短くなる、ということです。言わば、スィート・スポットの小さいゴルフクラブや、テニスラケットみたいなものです。

結果、アングラーには、よりシビアなキャスト・コントールが求められます。集中力を切らさず、精度の高いキャスティングを安定し続けられる超ハイレベルなアングラーであれば、そのメリットも引き出せると思います。しかし、果たして風が吹くなか、波立つなか、ボートが上下する中、そうした高次元なキャストを安定して続けられるアングラーが何人いるのか・・・ちょっと疑問です。

こうした現実を十分に理解した上で、軽いルアーを、細い糸で扱えるベイト・キャスティング用のブランクとして、レギュラー寄りのファースト・テーパーを指名買いされるお客様がいるのです。これらのお客様に共通して言えるのは、皆さん、「ベイト・フィネス」というキーワードで竿を探しているのではなく、ごくごくシンプルに「軽いルアーを、ベイトリールで扱うための、レギュラー寄りのファースト・テーパーが欲しい」とリクエストされることです。そんなロッドに対して、一家言あるお客様から「週末が待ち遠しくなるブランクだよ」などと言って頂けると、それはもう感謝感激なのです。

シリーズ化する程の余裕(勇気)はないのですが、思いつくまま、こうした一つ一つのブランクの特性もこのブログで紹介していきたいと思います。
by bluepeaks | 2011-04-30 17:46 | ブランク

東北発のハンティング・シャフト

世界を股にかけた秋田県在住の怪魚ハンター武石憲貴さんと、福島県在住のプロフェッショナル・カスタム・ロッド・ビルダーBomber Factoryさんが、モンスター・ハンティングをターゲットにしたエクストリームなカスタムロッド「Vale Tudo Custom(バーリトゥード カスタム)」を近く立ち上げます。

ブランクは、ノース・フォーク・コンポジットのパワフル且つトルクフルなブランク。オールダブルフット、着脱式グリップなど、世界中の超ド級の淡水魚を仕留めてきた武石憲貴さんの知恵と経験がぎっしり詰まった、突き抜けたロッド。

東北の二人はとても元気です。
皆様、どうぞご期待下さい。
by bluepeaks | 2011-04-29 23:44 | パートナー

不思議なブランクの所以

武石さんのピーコックバス用ロッドのテストについて、私、肝心な事を書くのを忘れていました。

「不思議なブランク」と評価を頂いた理由は、単にジョイクロが今まで以上に飛ぶから、ではありません。2オンス超のスイムベイトが今まで以上飛ぶにも関わらず、同時に1/4オンス程度の軽いルアーも気持ち良くコントロールして投げる事が出来るからなのです。

強い竿と言うと、多くの人は、イコール硬い竿をイメージされる事と思います。でも、硬い竿だと軽いルアーは、上手く、少なくとも気持ち良くは投げられません。なぜなら、ブランクにウェイトが乗らないから曲がらない、曲がらないから飛ばない、そして、曲がらないからコントロールも効かない。

MB668のような強いブランクだけでなく、ノース・フォーク・コンポジットのブランクには、強さの中にしなやかさがある。それをキャスティングを通して感じ、その感覚を皆さん「不思議」と言うのです。少々、お時間を頂く事になるかと思いますが、この「不思議」な感覚をより多くの皆様に体感頂けるよう、順次、環境を整備して行きたいと思います。
by bluepeaks | 2011-04-26 13:24 | ブランク

プログレッシブ・テーパー

今日は、年間チャンプにも輝くシーバスのトーナメンターの話です。

ボートシーバスの世界でも、延々と続くブレイクのショルダー部を効率良く探っていくため、ミノーやバイブレーションだけでなく、シンキング・シャッドを使います。でもなぜ、シャッドなのか?理由は2つあります。ブレイクのショルダー部をかすめる様にリトリーブするため、まず、深度を稼ぐ必要があること、そして、ブレイクの下に居るニュートラルな状態のシーバスにスイッチを入れるため、トゥイッチが必要。だからシャッドなのです。まるで、一頃のサスペンド・シャッドを使ったバス・フィッシングのようですが、こうした釣りも織り交ぜて展開しないと、やはり上位は狙えないのだそうです。

魚は、ブレイクの下から、ほぼ垂直に現れ、バイトと同時に反転し、そして、真下に向って走ります。この魚を確実に獲っていくためには、リールのドラグ性能だけでなく、魚が走った分だけ負荷を吸収するプログレッシブなテーパー(負荷に対する追従性)が必要となります。そこで、ノース・フォーク・コンポジットのカスタム・ブランクをご検討頂いた次第です。

現在お使いのロッドを見せて頂いたところ、一見、バットは強そうに見えるものの、それは単にテーパーを緩くしただけの、極端に言えば筒状のような形状。トイレット・ペーパーの芯を想像してみて下さい。薄く、柔らかな素材(つまり紙)であっても、形をストレートの筒状にすれば、一定の「剛性」が出ます。この「剛性」をパワーと感じてしまうのです。

こうしたストレートな筒状のバットに、ティップを継ぎ足したような極端なテーパーのブランクは、一定以上の負荷がかかった時、ベンドがある一点でピタリと止まり、負荷がかかっても、もうそれ以上曲がらないブランクとなります。大きな魚が掛かった時は、ドラグで時間を掛けて、ランディングするしかなくなります。でも、そこはトーナメント。掛けた魚は早くランディングしたい。しかも、フラットの魚は、移動が早いので、出来るだけ早く次のキャストに入りたい。だからこそトーナメンターもテーパーにこだわるのです。

テーパーが綺麗であるか否か、これを簡単に見極める方法があります。それは写真のようにブランクを指先で摘み、滑らせてみることです。

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テーパーの綺麗なブランクには、総じて大きな段差がありません。このため、指先をスムースに滑らせることが出来ます。慣れてくると、何処がカーボン・ペーパーの巻き始めなのか、そんなこともわかるようになります。ガイドが付いたロッドだとちょっとわかりにくいですが、機会があれば、是非、一度、試してみてください。
by bluepeaks | 2011-04-23 23:42 | ブランク

既にテスト中だそうです

本日(2011/04/21)のエントリーについて訂正があります。

怪魚ハンターこと、武石憲貴さんのピーコック・バス用ロッドが岸波北店のBomber Factoryさんの常設出張工房に展示中、と本日記載しましたが、このロッド、既に秋田の武石さんの手元で、テストされているとのことです。申し訳ありません。予定が前倒しになったようです。というか、テストしたくウズウズしてたみたいです。

その武石さん、まずは、キャスタビリティを確認するため、ジョイクロを投げてみたそうです。その印象は、「不思議なロッド」。なぜなら、今まで使っていたロッドと比べて、より少ない力で、より遠くに投げられるから。今までに経験したことがない感覚・・・だそうです。

続いて、バットパワーを確認するため、鯉を釣ってみたそうです。その印象は、「当たり前だけど、70cmの程度の鯉じゃ、テストにならない」だそうです。この辺の感覚がさすがにハンターです。

今回採用頂いたブランクは、MB668-1(SM)。このブランク、恐らくノース・フォーク・コンポジットの工場から出荷された数あるブランクの中でも、これからの数年、最も過酷な条件で、酷使されるブランクとなることでしょう。それこそ望むところです。頑張れMB668!
by bluepeaks | 2011-04-21 23:44 | パートナー

福島からの嬉しいお知らせ

ノース・フォーク・コンポジットのカスタム・ブランク・パートナーの一つに福島県のBomber Factoryさんがあります。震災の直後は、電話もメールも通じず、安否確認さえままならない状態でしたが、何とか切り抜けられた様子。今も余震が続く中ではありますが、少しずつ平静を取り戻し、ビルディング(仕事)を再会されたようです。本当に良かったです。先日、電話した時も「今、お客さんと阿武隈でテスト中ですわ!」と。

そんなBomber Factoryさんが震災後に仕上げた第一弾がコレ

毎日放送系列各局で放送されている「情熱大陸」でも取り上げられた怪魚ハンターこと、武石憲貴さんのピーコック・バス用ロッド。ブランクは、North Fork Composites MB668-1。これを、海外遠征用に着脱式のグリップで仕立て上げています。飛行機に載せることや、現地での移動を考えると、「グリップ着脱式」はマストなんだとか。しかも、このロッド、フィールドや、その時使うルアーに応じてレンクスを微妙に調整出来る工夫も施されているんだとか。

パワーとトルク、機能とモビリティが融合したターゲットに特化したカスタムロッド。格好良過ぎです!

今なら、Bomber Factoryさんの常設出張工房がある岸波北店にて展示中です。

Bomber Factoryさんのこうした仕事っぷりを見ているとワクワクしてきます。
復興に向け、皆さん、しっかりと前を向いて歩み出しています。
力を合わせて頑張りましょう!
by bluepeaks | 2011-04-21 10:00 | パートナー

隠れた名脇役

さて、2011年4月15日のエントリー「焼きを入れる」で触れたカーボン・ロッドの製造に欠かせない名脇役「セロファン」について取り上げたいと思います。

セロファンと言えば、石油を使った樹脂製品の一つ。であるが故に、加熱すると溶けて無くなる・・・と思われている方が殆どだと思います。この認識、決して間違いではありません(実は私もその一人でした)。ただ、溶けてなくなる前に「縮む」というステージがそこにはあるのです。これが肝なんです。丁度、熱圧縮テープみたいなものです。ライターであぶったり、ドライヤーの熱風を当てたりすると、「キュー」っと縮むアレです。

加熱により膨張しようとするカーボンを、加熱により収縮しようとするセロファンで覆う、その状態でオーブンに入れる。内側のカーボンは、外側に向って膨張し、逆に、外側のセロファンは、内側に向って縮む。すると、そこに新たな圧力が生まれる。この結果、分子間の距離が縮まり、再結合し、ペラペラだったカーボンの紙が、復元性のあるブランクに変質するのです。

凄くないですか!このプロセスといい、この考え方といい。
全然タイプの違う二人が力を合わせることで、かつてない成果を上げてしまうような・・・。何かを根本から変えるには、やはりこういう真逆のコンビネーションが必要なんでしょう。

この相反する膨張と収縮のせめぎ合いの結果は、実は、皆さんも良くご存知の形となってブランクに残っていたりします。それがこれ(↓)です。

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いわゆる「アンサンド・フィニッシュ」です。このブランクに残る凸凹、これが縮もうとするセロファンの間に、無理やり入り込んだカーボンの名残なんです。決してテープ状のカーボンペーパーをマンドレルにグルグルと巻いた時の段差ではありません。

ローリング・マシンも一つですが、こうやってブランク製造のプロセスを掘り下げていくと、圧力のコントロールこそがブランク作りの肝であることがわかって頂けるかと思います。
by bluepeaks | 2011-04-20 12:53 | ブランク