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デザイン終了!4ピースのフライブランク

相変わらずと言うべきか、昨日突然工場から「4ピースのフライブランクが出来上がったよー」との連絡。「問い合わせを受けているので、早めに情報が欲しいんだけど」、と伝えておいたにも関わらず、途中の経過報告は一切なしで、いきなりの「完成!」。NFCイズム健在!って感じです。

さて、今回リリースする4ピース構成のフライブランクは以下です。

F803-4M(IM)
F803-4F(IM)
F864-4M(IM)
F864-4F(IM)
F905-4M(IM)
F905-4F(IM)
F906-4M(IM)
F906-4F(IM)
F967-4F(IM)
F968-4F(IM)

パーツナンバーの採番ロジックは、従来から変わっていないので、読み方はこちらを参照して下さい(まぁ、フライフィッシャーなら誰でも直感的に読めると思いますが)。

今回、新しいのは、同じ一つのマンドレルから作られたブランクであっても、ファースト・アクションと、モデレイト・アクションが選べる点。F803-4の様に、継ぎ数を表す数字4の後に続く英字がそれを示しています。FがFast、MがModerateです。特に、3番から6番は、シチュエーションによっては、時としてファースト・アクションが欲しい場合と、モデレイト・アクションが欲しい場合があるもの。今回の4ピース・ブランクは、こうした声に応えたものです。一方の高番手、7番、8番については、遠投性能を考慮し、ファーストのみの設定。

ファーストなら高弾性、モデレイトなら低弾性と、今日までは、マテリアル特性をテコに、アクションを作り出すパターンが主だったところ、マテリアルではなく、また、マンドレルでもなく、カーボン・ペーパーのカッティング・パターンと、ロールの仕方で異なるアクションを作り出したのが、今回の4ピース・ブランク。これってきっと、バンブーロッドの作り方と同じ発想なのだと思います。

何だかとても共感頂けるフライフィッシャーが居そうな予感!

日本においても今後標準品として取り扱って行きますので、お問い合わせ、お待ちしております。価格、スペックについては、近日、ウェブにアップします。乞うご期待!
# by bluepeaks | 2011-08-04 10:13 | ブランク

マイクロガイド(part3)

マイクロガイド向けに富士工業からマイクロトップガイドが2011年にリリースされた話は昨日触れました。そんな中、デジーノとのコラボレーション・カスタム・ロッド"J Custom 1.0"においては、このマイクロトップガイドではなく、別名スーパーオーシャントップこと、MNトップを採用。理由は、ざっとこんなところです。

1.ナイロン、フロロ、PEと多様なラインに幅広く対応可能なこと
2.ラインの絡みにくさ、とりわけPE使用時における絡みにくさには定評があること
3.最小リング径5.0ながら、パイプ径は2.4mmまでと幅広く選択可能なこと
4.ティップセクションの小口径KTガイドと相性がいいこと
5.MNトップは、構造上重くなりがちだが、リングサイズが5である限り、フレームは純チタン製であり、十分な軽量化が図られていること

特に、Kガイドと総称される傾斜フレームのガイドは、部分的に採用したのでは効果が半減してしまうため(何処か一箇所で絡んだのでは意味なし)、ティップセクションがKTガイドであれば、より親和性が高く、実績も豊富なMNトップ、というロジックです。このリングサイズ5のMNトップを軸に、ティップセクションをKTの4.5、ベリーセクションで5から6まで拡張し、チョークガイドをリングサイズ7と設定したのがJ Custom 1.0のマイクロガイド+。

重さの割に体積の大きいバルサ製のシャッドなど(今やシャッドラップラパラくらいでしょうか?)、空気抵抗により失速しやすいルアーの場合、飛距離に影響が出ることもありますが(ラインを引き出す力が弱いもの)、比重が高いルアーである限り、この設定で何ら問題ありません。むしろ問題ないどころか、軽く、感度も高く、振り抜き感も良く、ブランクそのものの良さが引き出されていて、まさにNGC2.0と言った感じ。気になるデータは富士工業のサイトで公開されています。
# by bluepeaks | 2011-08-03 23:02 | ガイドシステム

マイクロガイド(part 2)

2011年に国内でもリリースされた富士工業のマイクロトップガイド。リング径が4.5で、パイプ径が1.6から2.6まで選択できるものです。それまでにもリング径が4.5のトップガイドは数多く製品化されていました。しかし、そのいずれもがパイプ径が0.7から1.5と細く、バス用にデザインされた多くのブランク、少なくともミディアム・パワー以上のブランクには、パイプ径が細過ぎて使うに使えなかった・・・。そこに登場したのがこのマイクロトップガイド。

このガイドの新規性は、リング径が単に4.5であるという点にあるのではなく、リング径に対して、パイプ径が太く、しかもバリエーションが豊富であるという点にあります。従来までの考え方は、リング径はブランク径に準じて選ぶもの、ブランク径が細ければリング径は小さいものを、ブランク径が太ければリング径は大きいものを、という考え方。そんな中、登場したマイクロトップガイドは、この従来の構図から完全に外れた存在と言えます。まさに富士工業のキャッチコピーをして「ありそうでなかった」もの。

思い起こせばニューガイドコンセプト登場前夜、ライン抵抗を低減するために、ガイド数は出来る限り減らし、そのかわりにリング径は出来るだけ大きくすることが良し、とされていました。これに対して、ニューガイドコンセプトは、まさに真逆の発想。ガイド数を増やし、その代わりにリング径を小さくする。勿論、ベースには、リングとフレームのマテリアルの技術革新があった訳ですが、この変化の構図って、今のマイクロガイドシステムにもピッタリ当てはまる様な気がします。つまり、今のマイクロガイドシステムは、突然現れた特別なものではなく、既存のニューガイドコンセプトをさらにもう一歩進化させたもの、言ってみればNGC 2.0(New Guide Concept 2.0)。こう捉えるのが正しいように思います。
# by bluepeaks | 2011-08-02 12:28 | ガイドシステム

マイクロガイド(part1)

決して早いペースではないものの、確実に普及し続けているマイクロガイド。このマイクロガイドを世に広めた立役者と言えばご存知テキサスのキスラー社。1999年に設立されたキスラー社は、新しいテクノロジーには非常に敏感で、変化をいち早く捉え、見極めた上、それを取り込み、成長してきたロッド・メーカー。キスラー社自体は、設立から日が浅く見えるものの、社長のTrey Kistlerの父である会長のBill Kistlerは、All Star Rodsの共同創立者であり、Castaway Rodsの創業者。つまり、1999年に創業したただの新興ロッド・メーカーではないのです。

そのキスラーが主力商品において積極採用したことがきっかけとなって、一気に広まったのがマイクロガイド。その後数多くのフォローワーをアメリカ市場で生み出し、今日に至っている訳です。

マイクロガイドのアドバンテージは、なんと言ってもその軽さと感度。ビルダーならわかると思いますが、ガイド、ガイドを留めるためのスレッド、スレッドを固定するためのエポキシの総和が与える影響は非常に大きく、特にティップ・セクションにおいては、ロッド全体のフィーリングさえも決定付けてしまうほど。バスロッドと言えども決して無視出来るものではありません。

従来に比べ小さく軽いマイクロガイドは、つまり、ブランクが本来持ち合わせている性能を、より活かすためのガイドシステム。ノース・フォーク・コンポジットで採用するロー・カーボン・フィニッシュもその一つですが、フォーカスは、ここでもブランクの良さを引き出すこと。ブランクあってこその、ロー・カーボン・フィニッシュであり、マイクロガイドなのです。
# by bluepeaks | 2011-08-01 10:40 | ガイドシステム

急造の危うさ

連日メディアで報道されている中国の高速鉄道の事故。あの痛ましい事故を見ていると、急造することの危うさを感じます。追いつけ追い越せで、ハードウェアからソフトウェアまで、果ては運行ノウハウまで買い揃え、短期間で急拡大して来たものの、雷一撃であのような惨事を招いてしまう・・・。

結果に至るまでの試行錯誤を自ら経験していないため、ひと度、例外的な対応を迫られると、呆気ないほど簡単に瓦解してしまう。そんな急造の危うさを露呈してしまった惨事のように見えます。

勿論、中国に限った話ではなく、ノウハウ移転は、日本、アメリカ、ドイツなど、あらゆる産業国で「賢い」とされるアプローチ。でも、やっぱりモノ造りには単なるノウハウの移転だけでは伝わらない肝というものが絶対にあると思うのです。それは移転出来ないもの、つまり、人なんだと思います。設計した人、製造した人、検査した人、出荷した人。そうしたモノ造りに関わってきた一人一人の知恵と経験は、勿論、目には見えないし、数字としても定量化することも出来ない。だから軽視される。でも、本当に窮地から救うのは、そうした人の力。

ただ良いものを作っているだけでは生き残れない世の中にあって、今の自分に出来ることは何か、と考えてみると、自分が良いと思うものを、良いと評価してくれるユーザとのコミニュケーションを密にしていくこと、これしかないのでは!、と思うのです。

サラリーマン時代の思いも重なり、かなり暑苦しくなってしまいました。まぁ、最近涼しいんでちょっとくらい暑苦しくても許してもらえるかな、と思いまして。しかし、釣りブログっぽくない・・・
# by bluepeaks | 2011-07-29 22:11 | 四方山