North Fork Compositesの魅力を紹介


by bluepeaks

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

最新の記事

オフショアGO! GO!
at 2017-04-26 09:09
NFXの商品紹介ページを公開..
at 2017-04-20 17:01
バードルアー
at 2017-04-19 15:57
マテリアルの差
at 2017-04-17 15:05
ランカークラブ
at 2017-04-17 11:19
EDGE PACEMAKER..
at 2017-04-13 16:03
2.1バットデザイン
at 2017-04-07 12:23
NFXスペック(その3)
at 2017-03-31 16:49
ご注意下さい;ソルトでの利用時
at 2017-03-30 11:13
NFXスペック(その2)
at 2017-03-29 11:41

以前の記事

2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
more...

検索

タグ

外部リンク

カテゴリ

全体
ブランク
言葉
エコ
バス
イベント
パートナー
Jカスタム
ベンチャー
自然
ルアー
B.A.S.S.
四方山
カスタムロッド
ガイドシステム
グッズ
トーナメント
タックル
サーモン&トラウト
パーツ
ツール
アパレル
お知らせ
EDGE
フライフィッシング
未分類

記事ランキング

ブログジャンル

釣り

画像一覧

カテゴリ:ブランク( 210 )

プログレッシブ・テーパー

今日は、年間チャンプにも輝くシーバスのトーナメンターの話です。

ボートシーバスの世界でも、延々と続くブレイクのショルダー部を効率良く探っていくため、ミノーやバイブレーションだけでなく、シンキング・シャッドを使います。でもなぜ、シャッドなのか?理由は2つあります。ブレイクのショルダー部をかすめる様にリトリーブするため、まず、深度を稼ぐ必要があること、そして、ブレイクの下に居るニュートラルな状態のシーバスにスイッチを入れるため、トゥイッチが必要。だからシャッドなのです。まるで、一頃のサスペンド・シャッドを使ったバス・フィッシングのようですが、こうした釣りも織り交ぜて展開しないと、やはり上位は狙えないのだそうです。

魚は、ブレイクの下から、ほぼ垂直に現れ、バイトと同時に反転し、そして、真下に向って走ります。この魚を確実に獲っていくためには、リールのドラグ性能だけでなく、魚が走った分だけ負荷を吸収するプログレッシブなテーパー(負荷に対する追従性)が必要となります。そこで、ノース・フォーク・コンポジットのカスタム・ブランクをご検討頂いた次第です。

現在お使いのロッドを見せて頂いたところ、一見、バットは強そうに見えるものの、それは単にテーパーを緩くしただけの、極端に言えば筒状のような形状。トイレット・ペーパーの芯を想像してみて下さい。薄く、柔らかな素材(つまり紙)であっても、形をストレートの筒状にすれば、一定の「剛性」が出ます。この「剛性」をパワーと感じてしまうのです。

こうしたストレートな筒状のバットに、ティップを継ぎ足したような極端なテーパーのブランクは、一定以上の負荷がかかった時、ベンドがある一点でピタリと止まり、負荷がかかっても、もうそれ以上曲がらないブランクとなります。大きな魚が掛かった時は、ドラグで時間を掛けて、ランディングするしかなくなります。でも、そこはトーナメント。掛けた魚は早くランディングしたい。しかも、フラットの魚は、移動が早いので、出来るだけ早く次のキャストに入りたい。だからこそトーナメンターもテーパーにこだわるのです。

テーパーが綺麗であるか否か、これを簡単に見極める方法があります。それは写真のようにブランクを指先で摘み、滑らせてみることです。

a0183304_23233157.jpg


テーパーの綺麗なブランクには、総じて大きな段差がありません。このため、指先をスムースに滑らせることが出来ます。慣れてくると、何処がカーボン・ペーパーの巻き始めなのか、そんなこともわかるようになります。ガイドが付いたロッドだとちょっとわかりにくいですが、機会があれば、是非、一度、試してみてください。
by bluepeaks | 2011-04-23 23:42 | ブランク

隠れた名脇役

さて、2011年4月15日のエントリー「焼きを入れる」で触れたカーボン・ロッドの製造に欠かせない名脇役「セロファン」について取り上げたいと思います。

セロファンと言えば、石油を使った樹脂製品の一つ。であるが故に、加熱すると溶けて無くなる・・・と思われている方が殆どだと思います。この認識、決して間違いではありません(実は私もその一人でした)。ただ、溶けてなくなる前に「縮む」というステージがそこにはあるのです。これが肝なんです。丁度、熱圧縮テープみたいなものです。ライターであぶったり、ドライヤーの熱風を当てたりすると、「キュー」っと縮むアレです。

加熱により膨張しようとするカーボンを、加熱により収縮しようとするセロファンで覆う、その状態でオーブンに入れる。内側のカーボンは、外側に向って膨張し、逆に、外側のセロファンは、内側に向って縮む。すると、そこに新たな圧力が生まれる。この結果、分子間の距離が縮まり、再結合し、ペラペラだったカーボンの紙が、復元性のあるブランクに変質するのです。

凄くないですか!このプロセスといい、この考え方といい。
全然タイプの違う二人が力を合わせることで、かつてない成果を上げてしまうような・・・。何かを根本から変えるには、やはりこういう真逆のコンビネーションが必要なんでしょう。

この相反する膨張と収縮のせめぎ合いの結果は、実は、皆さんも良くご存知の形となってブランクに残っていたりします。それがこれ(↓)です。

a0183304_1230247.jpg


いわゆる「アンサンド・フィニッシュ」です。このブランクに残る凸凹、これが縮もうとするセロファンの間に、無理やり入り込んだカーボンの名残なんです。決してテープ状のカーボンペーパーをマンドレルにグルグルと巻いた時の段差ではありません。

ローリング・マシンも一つですが、こうやってブランク製造のプロセスを掘り下げていくと、圧力のコントロールこそがブランク作りの肝であることがわかって頂けるかと思います。
by bluepeaks | 2011-04-20 12:53 | ブランク

焼きを入れる!

何だか昭和的な怖さが漂うタイトルですが、今回も知られているようで、知られていないブランクの製造プロセスに関する話です。

2011年4月17日のエントリー「ローリングマシン」に記載した製造工程の中に、「4.釜に入れて焼く」というプロセスがあります。「釜」と聞くと、普通は、陶磁器を焼くような「釜」をイメージされることと思いますが、ブランクの製造で使う「釜」は、言ってみれば縦長の巨大な「オーブン・トースター」みたいなものです。ちょうどこんな感じ(↓)で、下にウェイトを付けて、ティップを上に、吊り下げた状態で、トースターで「チーン」するのです。

a0183304_9112124.jpg


ではなぜ「焼きを入れる」のかと言えば、ペラペラとしたまさに紙状のカーボン・ペーパーを、復元性のある竿に変質させるためです。

カーボンという素材には、加熱により、膨張し、再結合する特性があります。この特性を利用して、復元性のあるカーボン・ロッドに仕立ていく訳ですが、この過程にはもう一つ欠かせない脇役が必要となります。セロファンです。え?と思われるかも知れませんが、一見すると加熱により溶けてなくなってしまいそうなセロファン。こいつが凄い仕事をするのです。

このセロファンの働きについては、次回以降、説明したいと思います。

おっと、その前に。
「結合」は、英語で"composite"と言います。そうです、だから、ノース・フォーク・コンポジットなのです。
by bluepeaks | 2011-04-15 10:21 | ブランク

マンドレル

ブランクを作るために欠かせないマンドレル(mandrel)。辞書によれば心棒とか、芯金とされています。これ、日本語になっても今ひとつぱっと頭に浮かぶものではないですね。そこで、実物をご覧頂きたいと思います。

a0183304_232170.jpg


このラックに立てかけてあるおびただしい数の金属の棒が「マンドレル」と呼ばれている「芯」です。この写真は、昨年、ノース・フォーク・コンポジット社の工場で撮影したものですが、こんな感じで、工場の壁に沿って、ズラーっとマンドレルが並んでいるのです。圧倒されます。

このそれぞれのマンドレルに、品番が付いていて、例えばMB674用のマンドレル、という具合に管理されているのです。さらに、個々のマンドレルに対して、カーボン・ペーパーのカッティング・パターンが決まっていています。Gary自らが1本、1本、要求仕様に合わせて、マンドレル、マテリアル、カッティング・パターンの組み合わせの中からブランクをデザインして行くのです。

このようにブランク作りというものは、皆さんが思っているよりもずっと職人的な世界で作られているものなのです。マンドレル、マテリアル、カッティング・パターン、さらには、プロダクション・プロセスまで、最高の組み合わせを見つけ出す作業を40年間、自ら釣りをしながら煮詰めてきたのがGary Loomisなのです。

因みに、場所が場所なので、「使える」情報とは言えませんが、ノース・フォーク・コンポジットの工場は誰でも見学することが出来ます。勿論、先のローリング・マシンなど、プロダクション・プロセスの全てを見ることは出来ませんが、この膨大な数のマンドレルついては、どなたでも見ることが出来ます。
by bluepeaks | 2011-04-14 23:40 | ブランク

アメリカ的なおおらかさ?

ノーマンのDD22、マンズの30+、ルーハー・ジャンセンのホットリップス・エクスプレスなど、アメリカンブランドのディープダイバーは、スペック値以上に潜ると言われています。誰も正確には測っていないと思うので、魚探の深度と照らし合わせた経験値だと思うのですが、あながち間違いではないと思います。なんと言ってもあのブリブリを数時間引き続けければ、翌日は決まって筋肉痛になるので、そもそも、その位、潜って貰わないと納得も行かないのです(本当の理由は想定するラインの太さの違いなんでしょうけど)。

これと同じようにアメリカン・ロッドの多くは、表示ウェイト以上のパワーを持っているものが殆だと思います。事実、指定ウェイト以上のルアーであっても問題なく扱える竿が殆どです。逆に、いつも以上に竿が曲がるので、より快適に感じたりするものです。最初は、それこそアメリカ人はスペック値など気にせず、感覚的にルアーを選ぶから制限を加える意味で、意識的に控え目に表示している、と考えていました。この認識、決して誤りではないと思います。しかし、これが全てではありません。身長190cm超える日本で言えば大男がムチのようにしならせてキャストし、上半身を仰け反らせてフッキングする、そりゃロッドにかかる負荷が全然違います。

こんな使われた方が一般的であるため、多くの日本人にとっては、どうしたって表示ウェイト以上のパワーを感じるはずです。スペックに対するおおらかさもありますが、それだけではありません。想定している体格の違い、フィールドの違いなのだと思います。

このように考えると、キャスティングを軸とするゲーム・フィッシングの場合、道具としての機能を追い求めるのであれば、ゴルフクラブのように、個人の体格や技量を中心に据え、カスタムで作り上げていく方がより良いものに早く出会えるはず、と思うのです。
by bluepeaks | 2011-04-12 11:45 | ブランク

最近聞かなくなった言葉

最近とんと聞かなくなった言葉に「薄利多売」という言葉がある。20年位前、まだまだディスカウント・ストアが世の中に浸透していなかった頃、「あそこの店は、薄利多売だからね~」などと普通に使われていた言葉だ。それが今ではどうだ。ディスカウント・ストアが駅前の一等地に出店するようになり、「薄利多売」は商売のメインストリームになった。そして、「薄利多売」という言葉は消えた。

「ローリング・マシン」のエントリーで紹介した様に、ノース・フォーク・コンポジットのブランクは、これでもかッ!という位手間と時間がかかっている。職人が1本、1本、接地面の角度を調整しながら、巻いているブランクなんて、世界中探したってそうそうあるものではない。だから、どうしたって生産量は限られる。言ってみれば現代のメインストリームの真逆である。

でも、手間暇かけないと出せない釣り味というものがある。これこそがノース・フォーク・コンポジットへの期待であり、これに応えることこそが使命なんだと思う。プロダクトを手にした瞬間、「おーっ」と、喜びと驚きの声を上げてくれるユーザーが沢山いる。そんなお客様一人一人の期待に応えていくことが進むべき道なんだろう!、と週末の折り込み広告を見ながら思い、カキコ(これも死語か!)しました。
by bluepeaks | 2011-04-09 18:05 | ブランク

これからは中東か?

先日の水曜日(2011/04/06)、日経新聞に「東レなど、サウジで炭素繊維」という記事が掲載されていました。日本が世界に誇る「稼げるテクノロジー」の一つ、炭素繊維の製造を、今後、サウジアラビアなどの中東の産油国に移す、というものです。

炭素繊維に対する需要は今後ますます高まると言われています。それは、燃費向上のため、自動車への採用が一気に加速するからです。かつてのお得意様と言えば航空機産業。ここでも燃費が採用促進の動機でした。

当然の事ですが、飛行機を作っているメーカーの数よりも、車を作っているメーカーの数の方が圧倒的に多い。となると、自動車産業でのカーボンの採用が進むと、今までとは比較にならない規模とスピードで一気に市場が広がるはず。これを見越して、炭素繊維の生産に欠かせない石油樹脂の供給地の近くに今から工場を移しておこう、とするのが先の日本企業の動きであるはず。ダイナミックです。

もしかしたらこの動き、将来、ロッドの製造にも大きな影響を及ぼすかも知れません。今では海外で生産し、オフィスしか残っていないメーカーばかりですが、アメリカの多くのロッド・メーカーは、かつてワシントン州に工場を置いていました。例えば、Gルーミス、ラミグラス、フェンウィック、セージなど。

でも、何故揃いも揃ってワシントン州だったのか?それは、きっと世界最大の航空機メーカー、ボーイング社がワシントン州にあったからではないでしょうか、メイン・マテリアルである炭素繊維の入手が容易だったからではないでしょうか。

これと全く同じ展開になるとは思っていませんが、もしかしたら、こうした化繊メーカーの動きを受け、将来、中東に生産拠点を持つロッド・メーカーが出てくるかもしれない・・・などと思うのです。特に、中東は、カーボン・ロッドの出来を大きく左右する「湿度管理」が容易なはず。十分あり得る、と思っていたりします。

でも個人的には、バスにしろ、フライにしろ、トラウトにしろ、ゲーム・フィッシング用のロッドは、ゲーム・フィッシングが生まれ、そして、進化し続けている発祥の地アメリカでこそ作っていて欲しい、と思うのです。

だからこそ、"Made in the U.S.A"にこだわるノース・フォーク・コンポジットを広めていきたいのです。
by bluepeaks | 2011-04-09 12:43 | ブランク

ローリング・マシン(その2)

ノース・フォーク・コンポジットのコア・コンピテンス(価値を創り出している源泉)は、カーボン・ペーパーを鉄製の芯であるマンドレルに巻きつけるための「ローリング・マシン」に依るところが大きい、差別化のポイントは大きく2つ、1つは、その巻きつけ圧力、最高で450psiまでの圧力で、カーボン・ペーパーを巻きつけることが出来る、と昨日はここまで説明しました。

さて、今日は、2つ目の差別化ポイントにつき、紹介したいと思います。その前に、「そもそもローリング・マシンって何だ?」という方が大多数だと思いますので、まずは、この写真をご覧頂きたいと思います。
a0183304_96311.jpg

全景を公開することが出来ないので、部分写真となりますが、これがノース・フォーク・コンポジットで使用しているローリング・マシンです。この写真には巻きつけ途中のカーボン・ペーパーが写っていませんが、下に見える濃いグレーのテーブルと、シルバーのプレス台との間に、カーボン・ペーパーを巻いたマンドレルを置いて、画面中央に見えている圧力ゲージで圧力を確認しながら、職人が1本、1本、ロールしているのです。

ノース・フォーク・コンポジットが誇るローリング・マシンの特筆すべき2つ目の機能は、実はこの写真に既に写っています。それは、プレス台の最下部にある横に連なり配置されている小さな四角形の接地面です。これは、わずかな接地角度の調整も可能な接地面で、細かく角度を調整するからこそ、テーパーの付いたマンドレルに対して、均一に同じ力をかけることが出来るのです。

想像してみてください。言ってみれば「お箸」のような傾きの付いたマンドレルに対して、真上から接地面の角度調節なしに力をかけた時のことを。力は接地している部分にのみ強く加わり、大半はテーパーの傾きに沿って逃げて行くはずです。結果、圧力の偏りにより、マンドレルは勝手に転がっていくはずです。転がるということは、垂直方向に力が働いていない、ということです。

ノース・フォーク・コンポジットでは、デザイン・パターンに沿って、職人が、この小さな接地面の角度を一つ一つ調整しながら、ブランク全体に偏りなく圧力が加わるよう、1本、1本、生産しているのです。

ところで、なぜここまでして圧力を均一にかける必要があるのでしょうか?それはブランクの仕上がりに大きく影響を及ぼす、「密度」を高めたいからです。密度を高めることにより、ブランクは、よりしなやかで、よりシャープなフィーリングを釣り人にもたらします。釣り味だけではありません。強度も格段にアップします。他のメーカーさんがアピールする「低レジン」も、この密度を高めるための1手段なのです。

ブランク全体に、均一に力をかけ、密度を高める、結果、よりしなやかで、よりシャープなフィーリングと、懐のの深い粘りが得られる、このためのローリング・マシンなのです。

ちょっと脱線しそうな展開になりつつあるので、この辺でストップさせて頂きます。

今回、皆様にお伝えしたかったことは、釣り人が楽しい、と感じるフィーリングを高めるために、Gary Loomisはここまで製造プロセスと、その生産機械にこだわっている、ということです。
by bluepeaks | 2011-04-08 10:30 | ブランク

ローリング・マシン

さてさて、昨日は、ブランクの製法こそがノース・フォーク・コンポジットのコア・コンピテンス(「価値を創り出す源泉」とでも表現すれば良いのでしょうか)である、というところまで説明させて頂きました。今日は、その製法について、少し掘り下げてみたいと思います。

昨今では、ネット上でもカーボン・ブランクの製造方法が解説されていたりします。そして、それらのプロセス自身、だいたい何処のメーカーであっても似たり寄ったりで、皆さん以下のような工程で製造しているはずです。

1.カーボン・ペーパーをデザイン・パターン(型紙)に沿って、裁断する
2.裁断したカーボン・ペーパーを鉄製の芯であるマンドレルに巻きつける
3.カーボン・ペーパーを巻きつけた上にさらにセロファンをラッピングする
4.釜に入れて焼く
5.焼き上がったら釜から出してマンドレルを抜く
6.セロファンを剥がす
7.表面に出来た凸凹を研磨する

これらのプロセスにおいて、Garyがノース・フォーク・コンポジットの価値を創り出す源泉と説明しているのが、2.の工程で、カーボン・ペーパーをマンドレルに巻き付ける際に使用するローリング・マシンの能力こそが価値の源泉なのだそうです。

具体的には、2つあります。一つは、ロールする際の圧力。この圧力が普通のローリング・マシンとは全然違います。あまり馴染みのない単位なので、聞いても今ひとつイメージが沸かないと思いますが、最高で450psiの圧力で巻き付けることが出来るそうです。psiとは、pounds per square inchの頭文字を取ったもので、圧力の単位の一つです。主にアメリカで使われているものです。日本語に言い換えれば「ポンド毎平方インチ」となり、意味合いは、1インチ四方の面積に対するポンド圧、となります(バス・フィッシャーマン的には、インチやヤード、オンス、ポンドにはそれなり慣れているはずですが、それでも???です。)

この数値がどの位凄い数値なのか、ブランク生産の現場の方でもない限り、パッとはイメージ出来ないものと思いますが、だいたい市場で販売されているブランクの多くのは、100psi以下の圧力で巻かれたものが殆どなのだそうです。そうです、つまり、約4倍の圧力でカーボン・ペーパーが巻かれているのです。

この違いは以外なところで簡単に実感することが出来ます。

カスタム・ロッドは、使い手の好みに応じ、バッドエンドを切断し、竿の長さを調整することがあります。この場合、切断には多くの場合、鉄製の糸ノコが使われます(工場ではダイヤモンド・カッターを使用しています)。ノース・フォーク・コンポジットのブランクは、パイプ切断用の鉄製の糸ノコで、なかなか切ることが出来ないのです。市販されているロッドの中には、それこそ「サクサク」と切れてしまうものが沢山あります。いずれも高価なものですので、安々と試すことが出来ることではありませんが、Gary Loomisが誇るローリング・マシンの能力の一端を示す良いエピソードだと思います。

少し長くなりましたので、今日はこの辺で止めておきます。ローリング・マシンの能力第二弾はまた明日
by bluepeaks | 2011-04-07 08:52 | ブランク

かつてと比べて何が違うのか?

さてさて、記念すべき第二回目のエントリーです。

今日は、皆様からよく頂く質問の一つ、「ノース・フォーク・コンポジットのブランクはかつてと比べて何が違うの?」という点につき、取り上げたいと思います。

ここで言う「かつて」とは、勿論、G.Loomis社が提供している(提供していた)ブランクのことです。

実はこの質問、私が初めてGaryに会った時、私が彼にした質問でもありました。やっぱり1ファンとして、聞いてみたかったのです。

彼の答えはこうでした。要約すると、こんな感じです。「まず、マテリアルが違う。それから、マニュファクチャリングの精度、特にローリング・マシンの圧力が大きく違う」と。

マテリアルとは素材のことです。つまり、カーボン・ペーパーと、カーボン・ペーパーをマンドレルに巻き付ける際に用いる接着剤、レジンです。

でも、カーボン・ペーパーそのものは日本で言えば、東レとか、三菱化学とか、アメリカで言えば3Mとかが製造しているもののはず。と言うことは、同じカーボン・ペーパーさえ入手出来れば、誰でも似たようなものが作れるのか?勿論、テーパー・デザインとかを研究した上での話ではありますが。

答えはNoなのだそうです。仮に同じマテリアルを使っていたとしても、ノース・フォーク・コンポジットのブランクと同じものは作れないのだそうです。つまり、ブランク・メーカー、ノース・フォーク・コンポジットとしてのコアなバリューは、マテリアルではなく、その製法にこそある、ということになります。

明日は、このノース・フォーク・コンポジットのコア・バリューを作り出している製法と、それを支える工作機器の話をしたいと思います。
by bluepeaks | 2011-04-06 22:15 | ブランク